2012/01/13 - 黒夢

 黒夢に行ってきました。中の人です。

 うーん今日は微妙でしたね。悪くはないんですが、去年の代々木と比べるといまひとつ盛り上がりに欠けていたと思います。

 原因はいろいろ考えられますが、まずはチケットが売れていないということが言えると思います。



 上の写真は会場の時計で18:31の時点(開演予定時刻は18:30)ですが、2階席の後ろのほうは明らかに売れていませんし、それより前もかなり空席が見えます。最終的には空席はほどほどに埋まりましたが、後ろのほうは空いたままで、いくら平日6時半という社会人に優しくない時間設定でも、これはひどいです。

 これではちょっと見てみようかという人でも簡単に来れますので、盛り上がるわけがないです。実際、ライブ前半は新曲メインだったのですが、2階席の後ろ半分は完全に棒立ちでした。アリーナでも棒立ちがかなりいましたんで、昔の黒夢が好きで新曲とか聴かずに来ちゃった、という人がかなりいたんだと思います。

 アンコールでも、お客さんは全員はアルバムを聞いていないと思います、とMCされていて、たぶんステージからもこの空気はわかったんだと思います。

 セットリストのほうも、ちょっと盛り上げては一気に落とす、みたいな選曲の繰り返しで、いまひとつ爆発がありませんでした。ベースソロ明けの「BARTER」「C.Y.HEAD」の連発でちょっと盛り上がったんですが、そのちょっとあとの「アロン」がひどくてまた盛り下がり、そのまま本編ラストまでずるずるいっちゃった、という印象でした。それでも本編終盤の「ROCK'N'ROLL」や「CANDY」はそれなりにボルテージ上がってはいたものの、当然上記の”ちょっと見に来た”レベルの人はベストにも入ってないようなこんな曲は知らないので、会場全体が興奮の渦、とはなりませんでしたね。

 その「アロン」ですが、まず音が決定的に小さかったと思います。あの音量だと爆音ロックというには程遠く、その点でまず違和感がありました。客が歌っているのかどうか分からないくらいの音量が個人的にはいいと思うのですが、これは客の歌声が聞こえるレベルで、かつ客が歌っていないという最悪の展開になってしまいました。そしてさらに、客席でポツポツと、本当にポツポツと赤いサイリウムが振られましたが、あまりに少なくて振っている人たちも「あれ?やっぱり振らないほうがいいのかな?」的な微妙な雰囲気になってしまい、空気の探りあいみたいになってしまってとても曲を楽しむという感じではありませんでした。なにか企画があったのか、去年の震災復興でやったZeppツアーで発生した振りなのかは知りませんが、お客に浸透しているとはとても言えないレベルで、ステージから見たら寂しいにもほどがあるよなあと2階席から見ていて不安になってしまいました。あと曲の終盤でアリーナの右端でウルトラオレンジをバルログしていた奴は死んでいいと思います。



 特筆すべき、というか文章を書きやすいのはアンコールのほうですね。まずアンコール一発目は日テレの番組「TOKYOヒットガール」がらみでネプチューンのホリケンと枡太一アナが登場し、番組発のコラボとしてホリケン作詞・清春作曲で作ったという「黒夢がやってきた」という曲を披露。”サラサラ血液、サラサラ人時”という歌詞はどうでもいいんですが、この曲のバンドのやる気のなさが露骨すぎて逆に笑えました。

 アンコール1はその1曲で引っ込み(といってもグダグダトークで30分近く引っ張っていましたが)、アンコール2でもう一人ゲストが来ています、と呼び込まれたのはなんと雅。これはかっこよかったです。10年前に見た雅とはえらい違いです。やっぱりギタリストのほうが似合っていますね。ピック使わずに弾いていたように見えましたし、ギタリストとしてこれほどテクニックを持ち、かつ個性が際立つソロミュージシャンはなかなかいないと思います。

 次のアンコールで終わりかな、と思っていたら、アンコール3ではなんと清春がパンダ、人時がイチゴのかぶりもので登場です。清春本人も言っていましたが、昔の黒夢ならこれは絶対ありえません(ネプチューンからもうありえませんが)。大人になったのか丸くなったのか、ぼくは面白かったからいいですけど、拒絶反応があったお客さんも多かったと思います。しかもやったのが「BEAMS」で、イントロ入ったら黄色い歓声より笑い声のほうが圧倒的に大きかったです。僕も爆笑してしまいました。パンダ被って真面目な顔でBEAMSを熱唱する清春はシュールすぎます。【面白すぎたので、明日以降のワイドショー等で映像が出たらキャプってアップしたいと思います】

 で、アンコールは4回でようやく打ち止め。今後の予定として、既発表のアジア3公演のほかに、日程未定ながら韓国とシンガポール公演もやることが新たに発表されました。さらに日本でもやります!・・・今夜。というMCに苦笑いとえ〜!が客席から漏れましたが、実は冗談でもなんでもなくて、今夜1時からライブをやることが発表されます。その場では会場は秘密、ということでしたが、終演後に公式Twitterで代官山UNITで夜中の1時半からチケット先着順でライブすることが告知されました。翌日にシークレット、というのは昔DIR EN GREYがGAUZEツアーのファイナル横アリの翌日に鹿鳴館シークレットをやったことがありますが、当日夜中というのは聞いたことがありません。そこはさすが黒夢、前例のないことをやってくれるな、という感じでした。

 武道館ライブはいまいちな感じでしたし、おそらくそっちが真の今日の公演になるんじゃないかと思います。行けた人おめでとうございます。



 振り返ってみると、決して悪くはなかったんです。後ろのほうが盛り上がらないというのもよくあることで、それをもってライブが良くなかったということはできません。ただ、代々木と比べてしまうと盛り上がりの面で見劣りしてしまっただけなんです。

 代々木のライブは、解散したはずの黒夢のまさかの再結成で全国からファンが殺到し、客に媚びたセットリストは組まないはずの黒夢が、誰も期待していなかったであろうヒットパレードだったんですから、そりゃ盛り上がるに決まってます。

 それに比べて今回は「先日新曲を出した現在進行形の黒夢」ではなく「昔好きだったあの黒夢」を見に来た人が多く、彼らは当然聴いていないであろう新曲では全く盛り上がれないわけで、もうこれはしかたありません。このアルバムを引っさげてツアーでもすればまた違うと思うので、アジアツアーから帰ってきたら是非とも日本もツアーで回ってほしいなと思います。

 今日のセットリストはこちらです。

お勧めコンテンツ

<広告>