2013/12/14 - LUNA SEA『A WILL』を聴いてセットリストを考える(前編)

 こんばんわ。中の人です。とうとうLUNA SEAのアルバム「A WILL」が出ましたね。

 楽曲レビューは僕にはできませんし、そもそももうファンサイトの人たちがさんざんやっている(と思う)ので、僕はちょっと方向を変えて、このニューアルバムのツアーのセットリストがどうなるかを考えてみようと思います。


 まずその前に、LUNA SEAのセットリストの傾向を整理します。たぶんファンの人はみんなわかってると思いますけど・・・。

1. セットリストは大きく4パートに分かれる

 実際の過去のセットリストを例に見てみます。いつのセトリでもいいんですが、次のツアーを予測するには直近のツアーが一番参考になると思うので、「The End of the Dream」ツアーの武道館2日目を取り上げます。内容的には最終日が最も定番セトリですが、最終日ということでアンコールがスペシャル気味になっているので、一般的なサンプルにしやすい日を選びました。



 このように、だいたい4つのパートに分かれているわけですが、これはみんなもうわかっていることですよね。

 補足として何点か挙げると、まず@とBの曲は適宜入れ替わることがあります。例を挙げると、「LUNACY」のツアーのときはSweetest Coma Againが前半で演奏された日と後半に出てきた日がありました。また、「CAPACITY ∞」では、2曲目が指定席のDejavuと本編ケツから2曲目が指定席のROSIERが入れ替わっていました。上の例でも、PRECIOUS...が2曲目に、Dejavuがアンコールに来ていますね。

 それともう一点、Bの途中(たいてい2曲目)にバラードが挿入されることがあります。この場合の曲はI for YouBREATHEなんかが頻出です。

2. ツアーのセットリストはたいてい2パターン用意される

 これも説明するまでもありませんが、次の項目に関係するので例示しておきます。実例として、LUNACY、SHINE、STYLEのそれぞれのツアーからAパターンとBパターンのサンプルを見てみます。

 色分けの意味ですが、水色が新曲、ピンクが古い曲です。どのツアーも適度に新曲と旧曲がミックスされているという感じです。




 どのツアーでも、基本の流れは揃えつつ微妙に変えてきていますが、ある程度の法則は導けます。ファンの方なら当然わかってると思いますが、あらためて列挙してみました。

a) 1曲目はアルバムの1曲目である。ツアーが進むとそれ以外の曲を1曲目に持ってくるパターンも出てきますが、ツアーの最初は必ずアルバム1曲目から始まるようです。

b) シングルのカップリング曲は中盤に集中する。カップリング曲は明るく勢いのある曲が少ないので、必然的にこの位置になります。

c) 中盤ラストは長くて重めの曲である。これもお約束ですね。FINAL ACTで2日間それぞれの中盤ラストを飾ったGENESIS OF MINDVIRGIN MARYがこのポジションのレギュラーです。

d) 後半一発目はとにかく勢いのある曲。昔は中盤と終盤の間にドラムソロ・ベースソロがあったので、Jの「いけるかー!いけるかー!」からなだれ込む一発目というのがお約束でしたが、前のツアーからその流れが崩れました。ここが定位置なのはFATEです。

e) 本編ラスト必ず新曲。アルバムの曲順とは必ずしも関係ないようですが、本編の締めは必ず新曲をもってきています。

f) 大ラスはアルバムのラストの曲である。STYLEツアーはアルバムラストのSELVESが大ラスではなく本編のラストでしたが、基本的にはアルバムの最後の曲で締められます。そしてWISHはたいていその前です。

 それと、ここからは読み取れない傾向ですが、アンコールのうち1曲(たいてい2曲目)は日替わり選曲になることが多いようです。

3. ツアーでは新曲は2つのパターンに分散する

 前項を踏まえてですが、アルバム(+同時期のシングルカップリング)10数曲すべてを1日の公演でやり切ることはありません。両パターンに組み込まれる曲とどちらかでしか聴けない曲に分かれます。

 なんか、出たばかりで早くもレギュラーと控えみたいな格差がついてしまっていてちょっとかわいそうですが、事実なのでしかたありません。

 ここでも上と同じく、LUNACY、SHINE、STYLEのセットリストをサンプルとして使いますが、今度は重複しているかどうかだけに着目して見てみます。

 太字の曲が2日間とも演奏された曲で、それ以外がどちらかのパターンでしか聴けなかった曲です。さらに、新曲で2日間かぶっている曲は赤字にしてあります。




 こうして見るとシングル曲は必ずレギュラーに入っている一方、それ以外の曲はみごとに真っ二つです。シングル以外では、1曲目、Aパートのラスト(中盤の山場)を担当する長い曲、アンコールラストの曲、そしてオーラスの曲がレギュラーとなり、それ以外が2日間に分散している、という印象を受けます。

 しかし「LUNACY」ツアーでの日替わりっぷりはすごいですね、かぶってる曲は半分以下です。こういうツアーなら2days両方参加しても楽しめますね。


 さて、こうしてLUNA SEAのセトリの大枠が整理できたところで次のツアーのセトリを検討していきますが、長くなったので続きは後日

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