2013/10/26 - 朝日新聞「ネットダフ屋、いいのか」⇒いいんじゃないですか。

 ちょっと前に朝日新聞に「チケット1枚40万円 ネットダフ屋、いいのか」という記事が出てました。有料会員でないと記事の途中までしか見られませんが、いちおうURLは下です。

 チケット1枚40万円 ネットダフ屋、いいのか

 これ、僕は別にいいと思うんですよね。

「本当のファンの手に渡らない」と規制を求める声もある。

定価1万6500円のチケットに、平気で即決価格40万円などと値付けしている。これではカネ持ちだけで、本当に見に行きたいファンにチケットが回らない


 なんて書かれてますけど、この話で言えば40万円払う人が本当に見に行きたい人だと思うんですよ。40万円が高いか安いかは人によって違うでしょうけれど。

 っていうか、この例は即決が40万円っていうだけで、実際に40万円で買った人がいるなんて一言も書いてません。これはポールマッカートニーのチケットの話でしたが、まるでポールのチケットが40万円出さないと買えないかのような書きぶりですけど、実際にヤフオク見てみるとそんなことないです。

 僕が見た限りではアリーナ最前ブロックでも入札されているのはせいぜい10万円程度で、スタンド席だとほぼ定価という印象でした。少なくとも書かれているような数十万円のチケットには入札は1件もありませんでした。誤解されるような記事はやめていただきたいです。





神田さんが問題にするのは「ネットダフ屋」などと呼ばれる“プロ”の出品者。「コンサート会場でのダフ屋行為は、各都道府県の迷惑条例で規制されている。ネットダフ屋は放置していいのか? 東京五輪をこんな状態で迎えるんですか? ヤフーなど大手サイトは、転売価格の上限を例えば2倍までなどとして、ネットダフ屋のモチベーションを下げるべきだ


 この提案が凄いですね。オークションサイトに価格上限を決めろなんて、オークションというシステムそのものを否定しています。なぜチケットにだけそんなことを言い出すんでしょうか。当初の売り値と無関係に値段が吊り上るのがそもそも嫌だというならヤフオクなんて禁止しろというべきなのに、意味がわかりません。

 迷惑防止条例で規制されているという理由を挙げるなら、全面禁止にせよと言うべきですよね。なんでそれを理由に挙げつつ、ネットダフ屋のモチベーションを下げる施策を打つべきという結論が出てくるのかまったくわかりません。実際には禁止できないとわかっているからこういう言い方になるんでしょうが、これだけ読むとめちゃくちゃです。

 まあ、この神田さんという方はきちんと理論立ててしゃべったのかもしれませんが、紙面の都合で内容を端折られた可能性もあるので、発言者が悪いとは言いきれませんが。

 しかし、2倍という数字はどこから出てきたんでしょうね。ネットダフ屋だけを壊滅させたいなら、いっそ上限を定価にしろと言うほうがまだ主張として理解できます。なぜ3倍ではダメで2倍ならいいんですかね。1.5倍じゃなく2倍でもいいというのは何故でしょう。

 ただ、これに対するヤフー広報室の回答が素晴らしいです。


ヤフー広報室は「オークションは自由に売買できる市場であり、需要と供給関係で成り立つ。人気高のモノに高値がつくのはチケットに限らないし、そもそも市場とはそういうもの」と取材に答えた。」


 はい、もう全くおっしゃる通りです。

 反論のしようがありません。僕はこのヤフーの意見に全面的に賛成です。


 この先は無料では読めなかったのでわかりませんが、後半部分で全部ひっくり返る結論が出てくるとも思えません。文中に出てきていたロッキングオンの渋谷社長のブログで実際の紙面が途中まで掲載されていましたが、この後も特に違う論点が出てきているわけでもないようでしたので、別に最後まで読まなくてもいいんじゃないかと思います。


 しかし、こういう論調はよく見かけますが、オークションなので高騰もすれば値崩れもあります。まるでオークションは高値転売の温床みたいに言われていますが、それだけだと物事の一面しか見ていないような気がします。

 朝日新聞さんには、今後同じように注目度の高いコンサートがボロボロに値崩れした時にも「定価が高くて本当に行きたいファンが行けなかったのに、オークションで値崩れしたため、本当に行きたいファンが行けるようになりました、すばらしいことです」っていう記事をぜひ書いていただきたいと思います。


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