幕張メッセ 国際展示場ホール(9-11ホール)

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 このページは、幕張メッセ 国際展示場ホール(9-11ホール)だけの解説です。初めて幕張メッセ 国際展示場ホールに行かれるという方は、こちらから解説を全てお読みいただくことをお勧めします。
 なお、上記の最終更新日は本ページの最終更新日です。幕張メッセ 国際展示場ホールの解説全体の最終更新日ではありませんのでご承知おきください。
 また、幕張イベントホールとは違う会場ですので、ご注意ください。

3. 幕張メッセ 国際展示場ホール9-11 座席概説

 幕張メッセでのライブで最も多いパターン。本館となるホール1〜8とは別棟であるため、利用しやすいのかもしれない。

 最寄り駅はJR京葉線の海浜幕張駅。最寄りと言っても駅から歩いて10分くらいは見ておいたほうがよい。

 1〜8にも共通して言えることだが、幕張メッセは本来はライブ会場ではなくその名の通り展示場であり、固定座席もないため、ステージと座席のレイアウトはまったく自由である。

 そもそもが「9-11ホール」という会場名だが、たいていの場合、3つのホールをぶち抜いてをライブスペースとして使うとは限らず、むしろ9と10をライブスペースにして11はクロークや物販スペース等にするケースがほとんどである。
 ちなみに、ホール9だけをライブスペースとして10と11はクローク等にするというパターンは、近年ではあまり見かけない。

 ホールとホールの間には柱があるため、複数のホールをぶち抜いてライブが開催される場合、後方だと柱が邪魔でステージが見えない場合がある。指定席の場合は普通は柱の陰になる席は使われないが、その付近だとステージが見えにくいことがよくあるのであらかじめ覚悟しておく必要がある。

 また、展示場であるため会場内には基本的に段差がない(まれに最後方のみ多少段差が作られている場合もある)ので、自分の席が前か後ろかは非常に重要である。後方だと、背の低い人はステージは全く見えず、スクリーンをひたすら見るだけということもざらである。

 全体の広さのイメージは下図のとおり。寸法は公式サイトには載っていなかったが、千葉県のサイトに置いてあったパンフレットに書かれていたので、それを使っている。

 広さのイメージについては、以下の記事もあわせてご覧いただけるとよりわかりやすいと思う。

 座席図は、前述のとおり制約がないためまったく自由に配置されるが、パターンが見いだせるものはできるだけまとめて以下で説明する。


3.1. 全席指定型

 全席指定の場合は、ブロック分けをするかしないかという差はあるが、椅子の並べ方としてはほぼパターン化されている。公演ごとに差が生じるとすれば、後方にどこまで席を作るか(つまり、最後列がどこになるか)という点が大きい。
 全席指定の場合、動員はだいたい15,000人前後となる。

(1) ブロック分けをしない

 下の3つの例でもわかるように、ホール9と10を使う場合はだいたい最後列は100列前後になる。言い換えると、120列や130列などが出回っている場合、ホール11まで使っていると考えられるだろう。

 見やすさに関していえば、比較マシなのはホール9の範囲(柱よりも前)だといえるだろう。列でいうと60列前後までが柱より前になることが多い。

 横方向の席の数は、通路の幅で多少変動するとはいえ、だいたい140番〜170番くらいが右端になる。つまりステージ正面になるのは70〜90番前後ということになるだろう。


2012年12月 超新星

2018年10月 ドリームフェスティバル2018 動員15,000人

2019年4月 SEVENTEEN
(2) ブロック分けをする

 この場合も基本的な構成はだいたい同じで、後ろのブロックをどこまで伸ばすかによってアルファベットがどんどん大きくなる。アルファベット1つにつき何列にするかはまったく主催者のさじ加減ではあるが、常識的な範囲ならば1ブロックは10〜15列くらいなので、9と10ホールを使うとすると最後方はE、F、Gブロックあたりになるだろう。

 横方向の席の数はこの場合不明だが、1ブロックの横は10〜12席にすることが多いので、だいたいブロックとしては13までできることがほとんどである。したがって、ステージ正面は各アルファベットの7ブロック前後ということになる。

 なお、各ブロックごとの席番号の振り方は、各ブロック内で通し番号にする場合(たとえばA1ブロック1番からA1ブロック144番まであり、12番ごとに折り返す)と、各ブロックごとに列・番号を振る場合(たとえば、A1ブロック1列1番が最前列の左端だとすると、その後ろはA1ブロック2列1番となる)がある。これは公演ごとに異なるのであらかじめ知ることはできないが、自分のチケットを見ればどちらかはすぐわかるだろう。


2016年4月 Power of K 動員12,500人

2018年12月 宇多田ヒカル

3.2. オールスタンディング型

 オールスタンディングとなると椅子を並べることによる制約すらもなくなるので、まったく自由な配置になる。ただ、最初にも書いた通り柱の位置が均等にならないため、センターステージで開催されることはあまりない。
 オールスタンディングだと指定席より人を多く入れられるので、動員はだいたい2万人前後となる。


2008年12月 GLAY 動員22,000人

2012年4月 BUMP OF CHICKEN 動員20,000人

2018年10月 AmuzeFes 動員18,000人

 少し特殊なパターンでは、下のサカナクションのライブではプラチナム席が最前ではない。サカナクションのライブでは特別なサラウンドシステムを使っており、この位置がもっとも音がきれいに聴こえるため、このようなブロック分けになっている。サカナクション独特の理由であり、ほかのアーティストでは考えにくいパターンだろう。


2019年4月 サカナクション

 次も珍しい例。2004年12月(2006年1月も同様)のBUMP OF CHICKENのライブで、ステージの位置が一般的なライブと異なり、会場を横長に使っている。バンプは近年では上のほうにもあったように会場を縦長に使うようになったため、このようなパターンは最近は見かけないが、一応例として挙げておく。


2004年12月 BUMP OF CHICKEN 動員15,000人

 下の写真は2006年1月のBUMP OF CHICKENのライブ。これは最後方から見たステージだが、写真のとおり、後ろからはステージはほぼ見えない。整理番号が悪かった人は諦めるしかないだろう。

3.3. 混合型

 スタンディングと指定席の両方があるパターン。これも定型といえる配置は存在せず、ライブごとにまったく異なるレイアウトが使われている。

 まず下の2つは、前方が指定席、後方がスタンディングというパターン。指定席とスタンディング席の配分は当然ながらライブによって異なり、定型はない。


2018年12月 LIVE in JAPAN 動員20,000人

2012年3月 ALL That LOVE 動員20,000人

 2012年のALL That LOVEについては、実際に会場に掲示されていた案内図と、客席から見た眺めを下に貼っておく。眺めの写真はスタンディングスペースからのものだが、ここまで後方だとステージはほとんど見えない。

 次は、2010年以降毎年恒例となっているHalloween Partyのレイアウト。2013年くらいからは毎年微妙な差はあるものの、だいたい下のレイアウトのように、ステージ前がスタンディングスペースで、それを取り囲むように指定席がある(さらにその横や後ろにスタンディングブロックがある場合もある)というのが基本になっている)。


2015年10月 Halloween Party 2015

2017年10月 Halloween Party 2017 動員15,000人

 この会場に限ったことではないが、ブロックの名称をコンサートやバンドのコンセプトにあわせてオリジナルで命名する場合がある。たとえば下のBiSHのライブのようにオリジナルのブロック名にされると、座席表が判明するまでは自分の席がどの辺りなのか、まったく予測がつかないということになる。


2018年12月 BiSH 動員17,000人

3.4. センターステージ型

 この会場は9ホールだけがほかの10、11ホールの倍の広さがあるため、柱の配置が点対称になっていない。そのためセンターステージの開催はあまり例がないが、全くないわけではないので、いくつか例を紹介する。

 下の例は典型的なセンターステージだが、10ホール側の後方の席からは柱が気になるだろう。


2016年5月 BIGBANG

 次の例は花道を含めたステージが会場全体を二つに分けている。このライブではステージから見て柱の陰になる位置にも椅子が並べられていたため、席によってはメインステージの部分がほとんど見えなかった可能性がある。


2016年5月・7月 AAA