2012/03/20 - ALL That LOVE

 こんばんわ。中の人です。ALL That LOVE@幕張メッセに行って来ました。

 80〜90年代狙い撃ちのこのイベント、見にくいことを除けばここだけ20年前の音楽バブル全盛期に戻ったような素晴らしい空間でした。ほんと見にくいことを除けば。

 開演前やセットチェンジ中のSEも、覚えてるだけで爆風スランプ、チェッカーズ、安全地帯、COMPLEX、一風堂・・・となつかしの名曲のオンパレードで、こっちだけでも十分楽しめそうなくらいでした。



 さてライブのほうですが、一発目は米米CLUB。いきなり愛 Know マジックで始まり、2曲目でもう浪漫飛行です。この先の盛り上がりを簡単に予想させてくれる強力な始まり方でした。そういえば、浪漫飛行って、昔行った再結成ライブでもそうだった気がしますが、オリジナルのバンドアレンジではもうやらないんですかね。ホーンをフィーチャーしたバージョンだといまひとつ盛り上がりに欠けると思います。

 ここでMCでしたが、MCは90年代どころか昭和って感じでした・・・。なんというか、しゃべり方がおっさんです。デーモン閣下もそうでしたが、話が長い人って口調もおっさんになってしまうんでしょうか。MCでは「この後も素晴らしい人たちがどんどん出てきますからね」と言い出し、いきなり「永ちゃんが好きな人〜!」・・・うーん、いまいち面白くないし、そもそも客層が違うと思います。ただ次の「氷室京介が好きな人〜!」はすごい反応でした。こっちは世代ドンピシャな上に、彼らより人気ありますからね。オチの「田中防衛大臣が好きな人!」はすべったので特にコメントはないです。

 3曲目、「みんな知ってる、君がいるだけで!」っていう曲紹介はどうかと思いました。確かにみんな知ってるけど。

 で、次のWE ARE MUSICが終わったところでジェームス小野田登場です。でもイベントということでセットが作りこめていないので、普通に舞台袖から出てきました。そのまま狂わせたいのへ。盛り上がりはすごかったんですが、ジェームスってこんなに歌下手くそでしたっけ?おっさんのカラオケを聴いてるみたいでした。声も出ていなくて、コーラスの石井さんの声のほうがでかいというとても残念な状況になっていました。

 そして終盤、山本リンダのどうにもとまらないからSHAKE HIP!へ。最後はお祭り騒ぎで終了しました。

 2バンド目は早くもPrincess Princessです。ただ後で木根さんが言ってましたが、Twitterに「次プリプリ」ってネタバレしてしまったようです。これはひどい。



 16年ぶりのステージは世界でいちばん熱い夏からスタート。伝説のバンドの復活の瞬間を見れる機会というのはそうそうありませんので、感動すら覚えました。続いてDiamonds。米米と同様、序盤から飛ばしてきます。プリプリは現役時代も知らないし曲だって一夜漬けで聴いてきたようなレベルなのに、なぜか不思議なことにこのあたりでもううるっときてしまいました。Diamondsなんて学校で音楽の時間に習ったくらいの曲ですから、それを本人たちが演奏しているという事実が夢のようだったのかもしれません。

 GET CRAZYが終わったところでMC、「盛り上がれる曲どんどんやるからね!」という発言からまさかのM。しかもイントロで「もう叶わない想いならあなたを忘れぅ☆&%#&$#〜!」と歌詞を飛ばすという大失態で、客席が失笑に包まれた状況でこの名曲を聴かされてしまいました。残念です。実に残念です。

 その後はSEVEN YEARS AFTEROH YEAH!、ラストのROCK MEまで怒涛の展開で超盛り上がりました。ベスト盤(The Greatest Princess)しか聴いてない状態でしたが、今日のセトリはすべて収録されていたのでそれはそれでよかったです。

 すごく良かったので、11月の武道館ワンマンも行きたくなりました。高騰しないようだったら行こうと思います。今度はもうちょっと他の曲も聴いてから。



 ラストはTM NETWORK。トリはプリプリだと思っていたので、2バンド目に出てきた時点で”プリプリ終わったらお客さん帰っちゃうんじゃねぇか?”と思っていましたが杞憂でした。よく考えたらTMもここが復活のステージですし、そもそも持っている動員力が違いましたね。TM開演時の歓声は前2つのバンドをはるかに超えていました。

 そして1曲目はBEYOND THE TIME。逆襲のシャアの主題歌ですね。個人的に好きなのでこれはうれしかったです。2曲目KISS YOUからMCを挟んでWe love the earthLove Trainと盛り上げてきて、まさかの小室のキーボードソロ。イベントで時間短いのにソロを放り込んでくるなんて奴は小室かYOSHIKIくらいのものだと思います。さすがV2の人たちは違いますね。

 そして怒涛の終盤は、Be togetherからGET WILD。GET WILDのイントロをどれくらい引っ張るのかはらはらしていましたが、あっさり曲に入ってくれてよかったです。ここでさらに小室のツマミソロキーボードソロを聴かされたんじゃたまりません。頭の中では吉幾三の合いの手が鳴り続けていたこの曲が終わってラスト、SEVEN DAYS WAR。これライブでは何度も聴いているんですが、TMN BLACKしかまともに聴いてない僕はいまだに良く知らないままです。4月の武道館の前にちゃんと聴いておこうと思います。

 そして最後、アンコールはTMだけでSELF CONTROLでした。これはこれで盛り上がるんですが、せっかくなのでセッションやってほしかったですね。ビートルズとかのカバーでもいいし、せっかく小室さんがみんなで歌える「YOU ARE THE ONE」という曲を持っているんですからやってくれてもよかったのに、と思いました。

 総括すると、各バンドの名曲ばかりをぎゅっと圧縮した、実に内容の濃いステージでとてもよかったです。残念だったのは、最初にも書きましたが全然ステージが見えなかったのがまずあります。たぶん2万人近くは入っていたと思いますが、それならさいたまアリーナとか横アリでセンタースタンディングとかでもよかったはずで、何もこんな関東一見えない会場でやらなくても、と思いました。

 そしてもう一つ残念だったのは、1バンドあたり40〜45分という持ち時間の短さです。4時開演とせっかく早めの時間にしているんですから、1バンド1時間で8時過ぎくらいまでやってくれてもよかったのにと思います。終わったのは7時15分くらいで、遠い人も遅くならずに帰れるのはありがたいんですが、それにしてももうちょっとやってくれても・・・という気持ちはありました。

 本日のセットリストはこちらです。