2012/04/19 - GLAY

 こんばんわ。今日はGLAY@武道館に行って来ました。



 GLAYのライブなんて5、6年ぶりくらいです。しかし僕の中のGLAYは5年前どころか大学生の頃(HEAVY GAUGEあたり)で止まっているので、何年ぶりでももはやあまり関係ありません。

 今日は360度スタンド全開放の大入りライブで、そこはさすがGLAYだと思いました。北スタンドまで全部開ければ1万人以上軽く入りますので、さいたまスーパーアリーナや横浜アリーナなんかとキャパ的には大差ないんですが、そういったところで普通にやるよりはあえて武道館で、かつスタンド全開放という状況でやるところに意味を感じます。

 今回はほぼ初めての1階スタンドの北側(椎名林檎を1階北で見たことはありますが、レポを残してなかったので、レポという意味では初)でしたので、席についてはあとで述べます。

 で、ライブのほうは、上記のとおり曲はほとんどわからないんですがそこはGLAY、知らない曲でもきっちり乗せてもらいました。

 やはり僕らのように90年代に中高生だった世代は、GLAYという存在そのものがもう青春の1ページどころか何ページも占めていますので、それだけで他のライブとは違う感動がありますね。本編で披露された「月に祈る」から「都忘れ」の流れはもうそれだけで高校生の頃に引き戻されました。

 そうそう、僕この曲は知らなかったですが、「FAME IS DEAD」の入りで「フェーイム!イーズ!デーッド!!」って叫ぶのは・・・。どうなんですか。ほら。なんていうか。・・・完全に「TIME IS DEAD」じゃないですか。

 さて、そして今日が初披露ということで、新曲「BIBLE」が本編ラストに演奏されました。後でも述べますが、今日はステージセットが一切なく、演出といえるようなものは1階席の前の壁にぐるりとビジョンが配置されていただけなんですが、そこにすべて歌詞が表示されました。

 本当に歌詞を伝えたい曲の場合、こういう演出が個人的にはもっとも良いと思っています。歌詞カード見ながらCD聴くのとは伝わり方が雲泥の差ですし、テレビで見て歌詞がテロップで出るのとも全然違います。目の前で生で演奏しているのを観ながら、聴きながら、歌詞を読むというのは、その詞に込められた意味が深いほど感動します。この曲は、ライブで何の知識もなくそのまま聴いたら単なる疾走系のノリのいい曲、で終わってしまいかねません。歌詞を読みながら聴けたのは本当に良かったです。

 アンコールは、まさに僕ら世代ドンピシャの選曲で、これだけでもあぁ今日来て良かったわー!と思わされました。「SHUTTER SPEEDSのテーマ」「彼女の”Modern…”」「生きてく強さ」の3連発ですから、「REVIEW」あたりでGLAYを聴きこんだ連中は完全にノックアウトだったと思います。「彼女の”Modern…”」なんて、この世代でギターにちょっとでも興味もった人はほぼ全員コピーしてますよね、きっと。僕もバンドなんかやったことないくせにコピーしようとしてましたから。

 開場前に飾られている花も、メンツがすごかったです。下の写真だけでも、左からEXILE、清春、西川貴教、HYDE、the pillows、SUGIZO、西郷輝彦、BUCK-TICK、そして氷室京介です。西郷輝彦だけなんか違和感がありますが、日本のトップロックアーティスト勢ぞろいといった感すらあります。



 さて席の話ですが、1階北側(北、北東、北西)がどんなもんかということをちょっと書きます。今回のGLAYだけがたまたまだ、というようなことももしかしたらあるのかもしれませんが、武道館の構造上そう大差ないと思いますので、他のライブでも参考になると思います。

 まずステージとの距離ですが、これはアリーナ最前より近いです。純粋にアーティストとの距離が近いほどいい!という人にとっては、1階北側は最高の席だと言えます。

 1階北側を開放する場合、当然ですがステージセットは作られません。作ってしまうと北側の人が何も見えなくなってしまいますからね。ただ平坦なステージがあるだけです。そしてたいていの場合、1階スタンドの目の前ギリギリのところに花道が作られます。となると、特にGLAYみたいに動き回ってくれるアーティストならば頻繁に目の前に来てくれることになります。普通花道とスタンドの間に隙間はない(あるとたぶんかえって危ない)ため、1階北東・北・北西A列はライブハウス最前列並みの近さで見られる可能性があります。もちろん来てくれたときだけですが、たとえ2時間のライブのうち1分でも目の前に来てくれることに意味があると考える人には十分魅力的ではないでしょうか。

 また、ホールやライブハウスだと最前列でも当然ステージは高い位置にありますが、この場合は花道と1階スタンドの高さは同じなのが通常です。つまり、ハイタッチなんかもアーティストによってはガンガンしてくれます。これは嬉しいでしょう。

 一方、ほとんど定位置から動かないアーティストだと、後頭部だけをずっと見ている羽目になりますので、それだとちょっと悲惨です。でも距離は南スタンドなんかよりよっぽど近いですよ。

 一方、音響は最悪です。特に後ろの席になるほどこれは顕著です。武道館のスピーカーは天井から吊るされますので、1階の奥のほうには音がまっすぐ入ってきません。一応後ろ向きのちっちゃいスピーカーくらいは用意されると思いますが、たいしたものじゃありませんし、アリーナ側では爆音で音を出されているわけですから気休め程度です。

 それでも1階の前のほうは、頭上とはいえスピーカーとの間に障害物がないからまだマシだと思いますが、後ろのほうはこもった音しか聞こえず本当に悲惨です。今日のライブでいうと、「SHUTTER SPEEDSのテーマ」でのJIROのベースは低音がボンボン鳴っているとしか聞こえず、何をやっているのか本当にわかりませんでした。

 1階の後ろだと音がこもってひどい、というのは北側に限ったことではないと思いますが、正面側はまだスピーカーとの角度がゆるいので、こもってしまう席は本当に後ろのほうだけに限られると思います。北側は本当にダメです。

 あと、観ているときの気持ちとして、ステージを後ろから観るため、どうもライブを観ている気がしない、という欠点もあります。なんかスタッフになった気分です。

 でも、ステージを後ろから観るなんてことはめったにありませんので、この点は前向きにとらえて、貴重な体験ができたと思えるならそこまで問題ではないかと思います。

 それから、1階K列(1階の最後列)の話ですが、通路の後ろに席があり、通路とは段差が設けられています。しかし天井が低いので、段差に上がると圧迫感がありすぎます。段差からの天井高は190cmないと思いますので、でかい男性はそもそも立つことすらできません。そこまででなくても、170cm超えてる人だと、拳を振り上げたら天井に手をぶつけます。周りの人を見た感じ、天井に手がぶつからないのは150cmくらいの小柄な女性までだと思いました。

 それと、目の前に通路があるので人が通りまくります。これも気にする人はイヤでしょうね。

 ライブの話より1階席の話のほうが長くなってしまいましたが(笑)、これはこれであると便利な情報だと思うので、今回の機会に書かせていただきました。あとで武道館の座席解説にも反映しておきたいと思います。

 本日のセットリストはこちらです。