コンバンワ。今日はTM NETWORK@武道館に行って来ました。
今日は珍しいものが見れました。機材トラブルでライブが中断するってなかなか見られません。ぼくの記憶の限りでは初めての出来事です。詳しくは後で書きます。
まず第一の違和感は、ダフ屋がひとりもいなかったことです。売れなそうなライヴだったり、ほかにもっと売れるライヴがあったりするとダフ屋の数が少ないということはありますが、武道館でダフ屋が一人もいないということはめったにありません。そこまで売れないと思われていたんでしょうか。
そして会場に入って最初の違和感は、花道がないということです。武道館で花道がまったくないというのはけっこう珍しいと思います。アリーナ左右の人や1階東・西の人は涙目だったんじゃないでしょうか。
ライヴが始まって最初に気になったのはビジョンの使い方です。いわゆるステージ横のビジョンというものはなく、北東・北西の人のために小さいビジョンがスタンドに設置されていましたが、客席全体に見せるためのものではなかったのであまり意味はありません。ステージ背後に縦長(9:16とかいうレベルではなく、本当に棒状)のビジョンが3本設置されており、最初はこれに3人がそれぞれ映っていたんですが、左右のビジョンが少し外側向きに斜めに設置されていたんですよ。つまり、南西・西スタンドの人は東向きスタンドに映る小室さんは見えず、南東・東スタンドの人は逆に木根さんが見えません。この配置はひどいです。
そして、そもそも木根さんがギターを持ったのは3曲目だか4曲目だかで、それまではキーボードを弾いていました。それはいいんですが、キーボードが後ろ向きに設置されていたため、ずっと客席にケツを向けて演奏していました。これまたひどいです。ビジョンに映る木根さんも後ろ向きだったので、ビジョンがつくと同時に客席からブーイングとも失笑ともとれるざわめきが起こりました。
あと、序盤は宇都宮さんがわりとアグレッシブな動きをしていました。ニコ動で有名になった(と友達が言っていた)宇都宮体操をやってくれていたようです。水平チョップをリズミカルに繰り出したり、左右の腕でこれまたリズミカルにアイーンをする宇都宮さんはなかなかシュールでした。
そして問題のトラブルがあった「Love Train」です。曲終盤の「Love〜 Train〜♪」のリフレインのあたりで、なんかドラムが全然聞こえないな?と思っていたら演奏が止まり、同期で流されていたコーラスと、明らかにマイクが入っていない生ドラムだけがかぼそく聞こえてきました。あれっトラブルか?と思っていたら小室さんがキーボードスペースから飛び出し、スタッフを指さしながら何やら怒鳴りつけているようでした。2階席からは何を言っているかまではわかりませんでしたが。
そのまま小室さんは数人のスタッフに囲まれ(なだめられ?)ながらステージから降りてしまい、そのまま他のメンバーもステージを降りてしまうと、一斉にスタッフがキーボードに駆け寄り、客電がついて機材調整が始まってしまいました。
ここまで露骨にトラブルが起こったのは僕は見たことないです。客電つけるほど復旧に時間がかかると思ったんでしょうか。
正確に測ってはいませんでしたが、10分はかからずに復旧したと思います。何事もなかったように小室さんがステージに戻り、そのまま他のメンバーも出てきて、何事もなかったように次の曲が始まりました。今日はMCもあまり多くありませんでしたが、このあとこのトラブルについては一切触れられませんでした。
このあとは宇都宮体操はあまり見られませんでした。トラブルで気持ちが切れてしまったんでしょうか。残念です。
また、このあたりだったかどうかは覚えていませんが、気づいたら斜めを向いていたビジョンが正面を向いていました。これで全員よく見える!と思ったんですが、それ以降はビジョンは演出用のCGしか流れず、メンバーが映ることはありませんでした。これはひどい。
なんか悪いことばっかりのようですが、小室さんのキーボードソロで、モーションキャプチャーのようにポリゴンだけ?で小室さんの動きがビジョンに映っていたのはかっこよかったですね。今の技術だと、人間にセンサーをつけなくてもカメラの映像だけでこの程度のことはできるんでしょうか。ビジョンの映像は実際の動きからは一瞬遅れていたので、処理のためのタイムラグはあったようですが、それでもすごいと思いました。
そのあと「GET WILD」「WILD HEAVEN」「BE TOGETHER」「SELF CONTROL」と踊れる曲を連発して盛り上がったのはいいんですが、最後の曲「Electric Prophet」が終わったあと、ステージ先端で一発だけ花火が爆発し、その場所で宇都宮さんが手紙を見つけて拾う、という謎の寸劇が披露されて場内は微妙な空気に包まれました。さらにその手紙の内容に一切触れずステージから去ろうとしたため、場内爆笑、というか失笑が広がりました。シリアスなシーンを演出したかったのでしょうが、笑いが起こるようでは失敗だったと言わざるをえません。
そのままステージには幕がかかって終演、近年珍しいアンコールがないライヴでした。客席のブーイングがすごかったですが、終演を告げるアナウンスが入ったらみなさんおとなしく帰り出しました。納得できなければアナウンスが入っても帰らずアンコールをやめない、というライヴばかり普段見ているので、この大人の対応は新鮮でした。
友達に聞いたところ、なんか今日のライヴはタイムマシンで未来から来た3人という設定だとか、二日通して前後篇なので初日はTO BE CONTINUEDな感じで終わるという小室さんのTwitterでの発言があったとかで、とにかくストーリー、演出優先のライブだったようです。
それは悪くないんですが、個人的にはトラブル起こしたらアンコールで1曲余計にやるとか、その程度のファンサービスはあってもおかしくないと思ってます。なので、トラブルについて触れることさえせずに淡々と台本に沿って演っただけ、みたいな今日のライヴはどうも釈然としない終わり方でしたね。
明日も行ける人はいいんでしょうが、今日しか見れない人は、Xの復活ライブの初日しか見れなかった人みたいなモヤモヤ不完全燃焼な気分で帰ることになったんじゃないかと思います。僕も含めて。
今日のセットリストは
こちらです。
【追記:
続編】