最終更新:2013/03/15
作成:2011/12/03
基本的には大相撲が行われる会場だが、まれにライブも行われる。イメージとしては「少し小さい日本武道館」というのが、会場的にも実際の構造的にもピッタリくるだろう。本文の座席説明でも、武道館と比べてどうか、という表現を多用している。武道館に行ったことがない方だとピンとこないかもしれないが、ご容赦いただきたい。
公式なキャパは約1万人となっているが、ライブの場合はほぼ半分がステージ裏となり使えなくなるため、5〜6千人程度の収容人数となる。
ちなみに、ライブを行えるということからも分かるとおり、土俵は床に固定されているわけではない。土俵全体がエレベーター形状になっており、イベント時は地下に格納できる仕組みになっているそうだ。
所在地は墨田区横網。国技館というイメージから、横綱と間違えやすいが、綱ではなく網である。
最寄り駅はJR総武線両国駅。駅を出れば国技館の屋根がすぐ見えるので、迷うことはないだろう。
地下鉄で来る場合は大江戸線両国駅が最寄だが、こちらはJRと違い江戸東京博物館の裏手に出てしまうため、会場は見えない。江戸東京博物館の敷地を抜けて行くのが一番近道だが、念のためあらかじめ地図を確認しておいたほうがよいだろう。
総武線の駅を出てまっすぐ会場に向かうと途中には何もないが、駅の反対側に出ればコンビニもあるしマクドナルドなどもある。
しかし、相撲といえばやはりちゃんこ。もちろんちゃんこのお店も両国駅と隣の浅草橋駅周辺にたくさんあるので、せっかくだからちゃんこを食べてみるというのもいいだろう。
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国技館でのライブは、本来土俵のある位置にステージを作るセンターステージパターンと、向正面側にステージを作るパターンがある。これも日本武道館とほとんど同じだと思ってもらえばよいだろう。基本的には向正面にステージが作られる。
席種は以下のとおり「アリーナ席」「1階升席(マス席、または桝席とも言う)」「2階イス席」に分かれる。
国技館の座席表は下のとおり。ただし、これはあくまで一例であるので、必ずこうなるとは保障できない。
下の写真でも分かるとおり、まさにミニ武道館という感じになる。
ただ、武道館と違い、アリーナ席入口というのはなく、1階升席の最前列から階段で降りる形になる。つまり帰りも1階席を通るので、出口は1階席・アリーナ席の客が同時に使うことになり、必然的に混雑する。帰りを急ぐ場合は、早く抜けることを考えておいたほうがよいだろう。
日本武道館でいうところの1階スタンドにあたる部分。升席には一般的なホールやスタジアムの指定席とはちょっと違うルールや習慣があるので、ここで見る場合は多少注意が必要である。
升席は名前のとおり「マス状」に区切られており、イスは設置されていない。相撲の際は座布団を置いて座って観るわけだが、ライブだと単にスタンディング席となる(別に座っていてもいいが、あまり段差がないため前の人が立ったら全く見えなくなる)。また、升席は土足厳禁なので、ライブ中は靴を脱がなければならないことに気を付けてほしい。
なお、たまにパイプ椅子が並べられるときもあるらしいが、珍しいケースだといえる。
ちなみに、もしチケットに「マス席」や「升席」の表記がなかったとしても、1階ならば必ず升席であるし、後述の通り「○列」ではなく「○側」と書いてあれば升席であると判断できる。
升席は、武道館の1階席と同様、2階席のせいで圧迫感がある。下の写真のようにほぼ完全に2階席の真下になる部分が多いので、天井を気にせず楽しめるのは10側目くらいまでだけだろう。
升席は、列ではなく側で数えるのが正式である。コンサートではわかりやすく「○列」と表記されることもあるが、「○側」と表記されていることもあるので注意してほしい。
なお、公式座席表では升席は1側から15側まであることになっているが、7側目までは可動式で8側目以降の階下に格納することができる。升席をすべて引き出してしまうとアリーナ席のスペースがなくなってしまう(相撲でいう溜り席と土俵のスペースしか残らない)ため、ライブでは8側目以降しか使わないことが多い。
ただし、後述するが、センターステージ形式でライブを行う場合には1側目から升席を使い、アリーナ席は用意されない。
また、普通なら座席は「○列○番」と表記するが、升席は「○マス○側」(列に相当する部分が後に書かれる)と表記されることがある。パッと見で勘違いしやすいが、たとえば「1マス15側」と表記されていた場合、一般的なホールなどの常識で考えると最前列の端から15番目と思いがちだが、そうではなく15列目の一番端ということになる。ぬか喜びしないように注意してほしい。
なお、時々チケットに「○側」の表記があるにもかかわらず、さらに「*列」のような謎の表記(本当に「*列」と書いてある)があることもあるが、実際には何の意味もないので気にしなくてよい。おそらくシステム上どうしても「列」が出てしまうというような理由だと思われる。
座席の表記についてだが、升席は相撲ならばマス単位で販売され、マス内に4人座るようになっているので、公式の座席表にはマス単位での席番号しか書かれていない。上に掲載した座席表も、升席はマスの番号しか書いてない。
たとえば最前列となる8側は1番から25番まであるが、これはマスの番号なので、席が25個あるわけではない。やっかいなのは1マスに何人入れるか分からないということである。例えば1マスに2人入れるとしたら50人並ぶが、3人入るならば75人並ぶということになる。あるいは相撲のように4人詰め込み、2人が前、2人が後ろというケースもある。これはヤフオクなどで升席のチケットを探し、何番まで出ているか調査すればだいたい予想はできるが、確実なところは当日入ってみないと分からない。
ライブの場合の升席の座席表記は一定していないが、例えばチケットに「1階正面8側10−2番」とか「1階正面10マス8側2番」と書いてあれば、10マス目の中の2番目だということが分かるので、席の場所は座席表を見ればだいたい把握できるが、「1階正面8側30番」などと書いてあったらどうにもならない。端が何番かは入場するまで知る手段がないので、50番中の30番なのか、75番中の30番なのかは当日まで分からない。こういう表記だったら正確な場所を把握することはあきらめるしかないだろう。
上の写真で各マスの足元に白いラベルが貼られているのが見えると思うが、これがライブの際の座席になる。マスの前方にラベルが3枚見えるとおり、このライブでは1マスに3人並べていたが、2人しか入れないライブも行われたことがあり、これは毎回違うと考えてよいだろう。
いわゆる2階席。横に走る通路がかなり多いので、会場内の移動は非常にしやすい。
なお、2階席の天井付近には過去の優勝力士がずらりと並んでいる。しかし、2011年11月現在ではほとんどが朝青龍と白鵬になってしまっており、面白みがないのが残念である。また、正面スタンドの中央には明らかに他と雰囲気が違う貴賓席がある。ここは単なるVIP席ではなく、皇族が大相撲を観戦する際の席となる。
スタンドの構成は武道館とは逆で、上手が西スタンド、下手が東スタンドになる。なお武道館とは違い、南東や南西などといった方角はなく、ステージ正面(武道館でいう南スタンド)のスタンドは「正面」となる(ステージ裏、武道館で言う北スタンドは「向正面」という)。各スタンドからのだいたいの眺めは以下の写真のとおり。
席の番号も、一般的にはステージ向かって左側(下手側)から1番、2番・・・と番号を振ることが多いが、ここは逆で、ステージ向かって右側(上手側)から1番、2番・・・となる。横浜アリーナと同じ振り方と思ってもらえばよい(横浜アリーナの配置を知らない人には分からないが)。
ライブの開催自体があまり多い会場ではないので、事例がたくさんあるわけではないが、上記で説明したものと違う配置だった例をいくつか挙げておく。
全体の配置は上記の説明と同じだが、アリーナ席前方がオールスタンディングになっていたという違いがあった。
先にも少し述べたが、センターステージで開催された事例。升席はすべて引き出され1側目から存在しており、アリーナ席がなかった。つまり大相撲と同じ席配置(溜り席はなかったが)ということになる。
また、2011/11/3のクラムボンの公演も同じ配置で開催された。
このパターンも時々見られるので、一応座席表を作成しておく。相撲の配置とほぼ同じだが、溜り席を作るとステージのスペースが土俵分しか残らず、狭すぎるため、溜り席はない。したがって升席1側が最前列となる。
非常にレアなケースだと思うので、載せてもあまり意味がないかもしれないが、こういう使い方もある例ということで一応掲載しておく。
通常ステージ位置とセンターステージの混合型。まずセンターステージということでアリーナ席はなかったが、センターステージを大きくとってあったために升席は3側からしか使われていなかった。一応ここから分かることは、升席の可動部分は全部使うか全く使わないかの二択ではなく、途中まで引き出して使うことも可能だということである。
そして、向正面側にもステージがあったため、向正面の升席は使われていなかった。8側目より前はすべて格納され、ステージが設置されていたものと思われる。
2階イス席は360度解放されていた。しかし、向正面の席からは、センターステージを使っているときはよく見えただろうが、向正面側のステージを使っていたときは相当見えにくかっただろうと思われる。
持ち込み可能。場内にも売店があり、会場内での飲食はもともと想定されている。
全く問題なく使えた(少なくともドコモは)。
1階升席の正面スタンド左右の最後方、武道館で言うと南東・南西の最後列というべき場所に車椅子用スペースが設けられている。最後列といっても、スペースのとり方や前の列との段差の設け方など、非常に見やすく設計されている。
この会場は正面から入り、1階・アリーナはそのまま扉があるが2階は中で階段を上がっていかなければならないつくりになっている。横浜アリーナなんかと同じである。
つまり、出るときも横浜アリーナと同じように、2階席の人は早く出ないと階段で詰まることになる。しかも横アリはそれなりに大きい階段だが、この会場の階段は非常に狭い。しかもエスカレーターが併設されているため人が通れる部分はさらに狭い。都心の駅だと、上り下り1列ずつしか通れないような階段の横にエスカレーターが併設されていてラッシュ時に地獄のようになるところがよくあるが、そこと同じような状況と思ってもらっていい。とにかく2階席の人は、出るタイミングを誤るとなかなか会場から出られないということになるので、急いでいる人は早めの退席が必要である。
客席数 | 相撲:1階約6,000席、2階約4,500席。計10,500席 ライブ:アリーナ約1,300席、1階約2,600席、2階約2,600席。計6,500席 |
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所在地 | 東京都墨田区横網1−3−28 |
電話 | 03-3623-5111 |
オフィシャルサイト | http://www.sumo.or.jp/kokugikan/ |