最終改訂:2014/1/17
渋谷ライブ会場密集地帯の一角。渋谷公会堂より大きいのに、明らかに扱いは下というかわいそうな会場。小さなバンドがツアーファイナルとして渋谷公会堂を使い、そこでライブをしたことに大きな誇りを持つのに対し、NHKホールは中堅アーティストのツアーの一行程に過ぎない。そしてその規模のアーティストが東京でファイナルをやるとなると、奮発して武道館に行ってしまう。NHKホールで単発ライブなどということはめったにない。
しかし、それよりもここは、紅白を始めとしたNHKの音楽番組の収録が行われるということのほうが重要かもしれない。考えてみれば放送局が自前で数千人規模のコンサートホールを持っているというのはすごいことである。
NHKは渋谷というイメージがあるが、実は原宿駅の方が近い。渋谷からでももちろん来られるが、駅からの距離を優先するなら原宿で、買い物なども楽しみたいのなら渋谷で降りればよいだろう。
渋谷駅から来る場合の道順については下記ページで案内しているので、参考にしていただきたい。
キャパはそれほどでもないのだが、かなりゆったりしたつくりになっており、空間はかなり広いと感じられるだろう。
数あるコンサートホールの中でも、快適さでは1,2を争うと言っても過言ではない。
NHKホールは各フロアL、C、Rの3ブロックにそれぞれ分かれており、各ブロックごとに列番号がつけられている。
特に2階、3階はブロックによって列の始まる位置が違うため、注意してほしい。
公式サイトには座席表だけでなく客席からステージを見たときの写真も用意されているので、だいたいは公式で用は足りると思うが、一応スマホ等でも手軽に見られるよう、下記に公式の座席表を画像ファイル化したものを用意しておくので併用していただければと思う。
会場入り口が1階と2階の中間の高さに位置しているので、入場後に階段を下りたフロアになる。
赤いブロックがL、中央の白いブロックがC、緑のブロックがRとなる。前方の点線で囲まれたブロックはPブロックで、オーケストラピットが設置される場所である。そのため、ピットが使われたり、またはテレビ番組などで大きなステージが設置される場合はこの席はなくなる。Pブロックが存在する場合、各ブロック1列は最前列ではない。一番良い席はPブロックになるので、そこは注意してほしい。
実際のブロックの配置については、下の写真を見ればイメージしやすくなると思う。
1階席はCブロックの最後列のみほんの少し2階席がかぶってくるが、それ以外は視界を遮る物はない。すべてが良席といえるだろう。
1階席に関して特に知っておくべきなのはPブロックの扱いである。Pブロックは最大5列あるが、そのうちどこまでを使うかは公演によって異なる。Pブロックがフルに使われた場合、その他のブロック1列は実質6列目になる。
混乱しやすいのはPブロックの前方数列だけを使わないケースで、たとえば1列目と2列目だけを潰す場合、最前列はP3列ということになる。自分が何列目なのか直感的に分かりにくいため、現地で席に着く際、席番号を良く確認しないと間違った席に座ってしまうおそれがあるので注意したい。
常設部分の1階席についてだが、L、Rブロックは1〜12列、Cブロックは1〜20列まである。列ごとに段差が設けられているので後方でも見やすいが、Pブロックと各ブロックの1列目まではフラットで段差がない。これだけ前なら段差がなくても良く見えるのでそこまで気にしなくてもいいだろう。
また、LとRは最後方の11列・12列目には段差がない。
基本的に会場入り口と同じ高さのフロアだが、傾斜があるので席によってはひとつ上の階から入るケースもある。とはいえ会場内で移動できるので、とりあえず一番近い入り口から入ってしまっても問題ない。
この座席表の色分けは1階と同じく、赤がL、白がC、緑がRとなる。
2階席は前方ならば非常にステージが見やすいが、後方になってしまうと3階席が真上にあり、かなり視界が遮られる。下の写真のように天井が低く圧迫感があり、あまりおすすめできない。具体的には、上の座席表の一本目の通路より後ろの席は3階席がかぶってくることになる。
座席表を見て貰えばわかると思うが、かなり変則的な配置になっている。具体的には、L、Rの6列目がCの1列目にあたる。どのブロックにしても1列目なら見やすいことに変わりはないが、ステージからの距離が少し変わってくるので、気にする人はちょっと損した気分になるかも知れない。下の写真のとおり、2階の前方はかなり良い位置にあるといえよう。
また、LとRの11列目、Cの6列目と13列目の前は通路になる。座ったままでも見やすい反面、前を人が通ることになる。
会場入り口から見て2つおよび3つ上のロビーから入る。
気を付けたいのは、会場の座席が1階〜3階席まであるのに対し、ロビーは1階〜5階に分かれており、3階席はロビーでいうと4階および5階に相当するということである。階段で上がっていれば案内があるので間違えることはないだろうが、エレベーターで上がる場合、3階席の人が「3階です」という音声を聞いて降りるとそこはまだ2階席、というトラップがあるので気を付けたい。
3階席は全体的に傾斜が大きく、どの席からも見やすいようになっている。また、3階席は特に前方の配置が変則的である。上の座席表を見ると、C最前列のラインの左右両端の前にはさらに席があるように見える。しかし、ここにはかなりの落差があり、事実上ここのラインの後ろの席は最前列と言って良い。言葉で説明するのは難しいが、下の写真を参考にしてもらえば少しは分かりやすいかもしれない。
また、2階席と同様、CとL、Rでは1列目の位置が異なる。具体的にはL、Rの7列目がCの1列目になるのだが、3階の場合中盤以降の席は全ブロックが直線に並んでいる。そうなると、異なる列番号なのに実際は同じ列ということになり、ちょっと騙されたような気分になるかも知れない。
3階はL、Rは20列まで、Cは13列まである。以前はCの13列がなく、補助席(ホ列)という変則的な席が設けられていたが、今はすべて固定席となっている。
3階はC7列と8列の間(L,Rだと14列・15列の間)に通路があるため、この後ろの席は2階と同様に手すりがあって見やすい反面、前を人が通ることになる。ただし、3階は先程も述べたように傾斜が大きいため、人が通ってもさほど気にならないだろう。また、L・Rの8列目の前にも通路があり、条件は他の通路後ろの席と同じである。
原宿から来るならば、コンビニはJR原宿駅表参道口の横にあるNEWDAYSのみとなる。どうしてもこの店は会場までの途中になるので混雑する。
この場合は、少し遠くなるが竹下口から降り、竹下通りのダイソーやコンビニで買い物をするのがベター。
ドリンクだけなら、公園の敷地に入ってからでも公園内の売店横に自販機コーナーがあるのでそこで買うことができる。
飲食店を調べる → ぐるなび
ホットペッパー 食べログで原宿駅周辺を調べる
渋谷から来る場合は、センター街を抜けてくればいくらでもコンビニがあるので困ることはない。会場最寄りという意味では渋谷公会堂の前にデイリーヤマザキがある。食事は渋谷駅から会場までの途中にいくらでも飲食店があるので困ることはない。
飲食店を調べる → ぐるなび
ホットペッパー 食べログで渋谷駅周辺を調べる
周辺の店舗については、下のブログ記事などもあわせてご覧いただければと思う。
1階ロビー(入場して一つ下のフロア)と2階ロビー(入場した高さのフロア)の奥にそれぞれ簡単な売店があり、スナック程度なら買うことができる。ただし常に空いているとは限らず、また開場時には空いていても終演までには閉まってしまうので、これを当てにしていくべきではないだろう。
1階ロビーと4階ロビーには自販機もある。この自販機は外と同じ値段なのでありがたい。
原宿から来る場合は、駅のトイレで済ませるか、代々木公園内の公衆トイレしかない。
渋谷から来る場合は、途中に西武や丸井などのデパートがたくさんあるので、そこのトイレを使うのが便利だろう。また、途中にある渋谷区役所も当然ながら一般客用のトイレがあるので、そちらもすいていて使いやすい。ただし時間が遅すぎると役所自体が閉まっている。
ロビーのフロアでいうと、1階、2階、中3階、4階、5階にそれぞれあるので数は多い。4、5階ロビー(座席で言うと3階席相当)のトイレなどはけっこうすいていることが多いので、他フロアに移動すれば並ばず使えることもあるだろう。
会場周辺および会場内にはロッカーがないので、駅のロッカーで荷物を置いてくるしかない。
クロークはあるが、終演後は混雑するし、雨天時には傘は預けられないなど制限も多いので、初めから荷物を減らしてくる方が賢いやり方といえる。
販売は場内だが、開場前は外から買うことができることがある。したがって、チケットのない人は開場してしまうと買うことができない。だいたい場外販売は開場30分前くらいに打ち切られるので、チケットがない場合はその前に行かなくてはならない。
客席での飲食禁止。持ち込みはできるが、ロビーで食べるべきである。
ドリンク程度なら客席で飲んでいても黙認されるようではある。
ロビーでは問題なく使えるが、客席内は圏外になる。ロビーと客席の電波状況の差が激しいので、意図的に何らかの対応がなされていると思われる。
1階ロビー、2階ロビーの奥から外に出ることができ、そこが喫煙所になっている。ただし終演後は使えない。
先ほども述べた通り、ここは会場入り口が2階席の高さにある(入った時にも分かると思うが)。したがって、1階席の人と3階席の人はロビーに出てから階段を使うことになる。とはいっても、かなり余裕のある設計がされているので、出口で詰まって出られないというようなことはそれほどないと思われる。
また、番組収録のある日にはNHKホールを出て右手に進んだところから、渋谷駅行の臨時バス(有料)が出ることもある。
ここではNHKの音楽番組(MUSIC JAPAN等)の公開収録が行われる。その場合ははがきをだして応募し、当選した場合に参加できることになる。ここでの当選はがきはあくまで入場を保証するだけであって、席は当日ランダムで決められるので分からない。先着順でもないので、早く行けば前に行けるというわけでもない。そこは注意が必要である。
収録時はオーケストラピットがカメラスペースになるため、Pブロックはなくなる。といっても、どうせあらかじめ席が分かるわけではないのでそれほど問題はないと思う。なお、一応はがきには当選者本人しか入れないと書いてあるが、名義チェックはほぼ行われないと思って良い。普通ははがきさえ持っていれば本人でなくても入れる。名前もろくに確認しないので、オークションで落札する際も男名義・女名義はそれほど気にしないで良いと思われる。
客席数 | 3,601席 |
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所在地 | 東京都渋谷区神南2−2−1 |
電話 | 03-3465-1751 |
オフィシャルサイト | http://www.nhk-sc.or.jp/nhk_hall/ |