2017/1/27 - 「SHOXX」商標のゆくえ

 こんにちわ。中の人です。

 去年休刊を発表したSHOXXですが、早くも復刊するそうですね。しばらくネットをあまりしていなかったので、最新情報に追いつくのに時間がかかっております。「何を今さら」感がある記事ですみません。

 ところで(この記事を書いている)1月27日時点では公式サイトでは「2月下旬の復刊を目指し」とありますが、公式Twitterでは2月14日発売予定とのアナウンスがなされています。とりあえず公式サイトは更新したほうがいいと思うんですが、どうでしょう。





 さてそんなSHOXXですが、商標権がV系ショップの株式会社リトルハーツに譲渡されているようです。もともと音楽専科社が持っていた「SHOXX」の商標は2016年9月16日に譲渡申請され、9月28日に移転登録済み通知書が出ているようです。帝国データバンクの情報だと、音楽専科社は9月20日に業務を停止(破産手続き開始は10月14日)(倒産速報 | 株式会社 帝国データバンク[TDB])していたそうなので、業務停止直前に譲渡したということになります。



 ちなみに上記商標は文字商標ですが、雑誌のあのロゴの商標も(前のやつとは別の指定商品で)新たにリトルハーツから2016年11月14日に出願されており、こちらは現時点ではまだ審査待ちのステータスになっています。

 それがどうした、と思われるかと思いますが、今回復刊するSHOXXはEMTG株式会社(電子チケットとかやってる会社)からの発行なんですよね。これはまたどういうことなんでしょうか。



 普通に考えれば、リトルハーツがEMTGに商標の使用を許諾したということなんでしょうが、だったら最初からEMTGに商標譲渡すればよかったじゃん、という気がします。
 破産直前のドタバタの中で、この後どうするかは考えず、とりあえず売れるものは売ってしまったということでしょうか。それでその後復刊の引き受け先が決まったので、商標は使用許諾せざるを得なかったということなのかなと思います。再度譲渡するという手もありますが、リトルハーツとしてはSHOXXの名前を使った他のビジネス展開を考えていたりして、権利は確保しておきたかったのでしょう。あくまで勝手な推測ですが。

 もしこれで実は商標関連の処理が済んでいなくて、復刊延期なんてことになったらそれはそれで面白いですが、まあそんなことは間抜けなことは普通ありえないと思います。
 使用許諾なら復刊されるSHOXXには「SHOXXは株式会社リトルハーツの登録商標です」という注記がされるんじゃないかと思うので、それを確認したいがためだけに、たぶん15年以上ぐらいぶりにSHOXXを買ってみようと思います。

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 ところで、音楽専科社についていろいろ検索していたところ、公式サイトはもうなくなってしまったようですが、その残骸らしきものが見つかりました。→ http://ogk.my-secretary.jp/magazine_privilege.html



 掲載されている雑誌リストも2012年頃と古いし(ARENA37℃が載ってるという時点でもうアレですね)、紹介文も全部同じだし、おそらくテスト用のサイトだと思われます。
 左上のロゴをクリックすると、「http://test.ongakusenkasha.co.jp/」という、音楽専科社のものではあるものの明らかにテスト用のドメインに飛ばされた後、エラーになります。

 そうするとこのサイトはいったい何なんだ、と思いまして、この「my-secretary.jp」というドメインをwhoisで検索してみると、株式会社コードプラスというWeb屋さんが所有しているらしいということがわかりました。ということは、内部確認用のテストサイトがなぜか誰でも見られる状態で置かれてしまっている(そのうえGoogleの検索結果に出ちゃっている)ということでしょうか。
 こういうチェック用のやつが外に見えてしまうって、普通に考えると非常にまずい気がしますが、Web業界ではそんなことあまり気にしないものなんでしょうかね。僕にはあまり接点のない業界なのでよくわかりません。