2018-02-27 [ライブレポ] 20180223 ヤバイTシャツ屋さん@Zepp Tokyo

 こんにちわ。中の人@livehisです。

 先日、ヤバイTシャツ屋さん(ヤバT)@Zepp Tokyoに行ってきました。

 いやもう、ヤバかったです。

 何がヤバイって、超楽しい。めちゃくちゃ面白かったです。

 今回は整番がまあまあよかったので、珍しく開演ギリギリではなくちゃんと早めに入ったのですが、3柵目を確保できたのでかなり前のほうで見ることになりました。
 ただまあ、そうすると当然開演前はウェイウェイした男子やバンドやってるキャイキャイした女子、十六文キックでカミから順に蹴落としたくなるようなキッズ同士の楽しそうなカップルやその一歩手前な感じの男女に周囲を完全包囲されることになるわけで、マジで何の苦行かというような雰囲気でしたが、始まってしまえば周りは気にならない、というかノリが良いので周りを気にせず楽しむことができました。あーよかった。

 先に対バンのKANA-BOONでしたが、こちらもフェスの常連ということもあり、客席はまるでKANA-BOONのワンマンかと思うような猛烈なノリで、1曲も知らなかった僕でもすごく楽しめました。本当、こういうフェス系のバンドはライヴが上手ですよね。

 KANA-BOONから「ヤバイTシャツ」を差し入れする一幕など、ステージの完成度が凄かったです。短い時間できちんとお客さんを楽しませるテクニック、対バン相手のファン(今回のような組み合わせだと、両バンドとも好き、という客が多そうでしたが)にもがっちりアピールするセンス、さすがだと思います。

 さてヤバTですが、音源聴いてればだいたい想像できる通りの激しいライヴ、こんな猛烈なモッシュに巻き込まれたのは(そもそも最近はライヴハウスの前方で見ることはめったにないですが)2012年のLUNA SEA以来です。ダイバーを持ち上げたのなんて、たぶん初期のDir以来なので、15年以上ぶりだと思います。でも楽しい!

 メインで喋るこやまと毒舌ツッコミのありぼぼちゃんのMCもノリが良くて、大学生っぽいと言ってしまえばアレですが、めっちゃ笑いました。でもそれがヤバTのアイデンティティだと思うので、変に飾らないほうがいいのかもしれません。

 今回はセミファイナル恒例(だそうです)の発表があり、5月に新譜が出るらしいです。曲の楽しさ、勢い、面白さは間違いないと思っているので、これも非常に楽しみです。

 全体的には、差し入れされたTシャツを「ダサっwww」とか言いながらもアンコールでしっかり着てくるとか、今日の感想にはハッシュタグ「#ヤバブーン」を使わせようとするとか、彼ら自身も歌っているように「ステージ上では大学生のテンション」だと思いました。良くも悪くも。ただそれが中途半端ではないエネルギー量なので、大学生のテンションが良い方向に向いた凄まじい熱量のライヴが展開され、それが(特にバンドやってる高校生、大学生あたりに)これだけの支持につながっているんだろうなあと思いました。ヤバブーンてwww何それwww



 ですが・・・ライヴとして見たとき、やっぱり「ノリと勢いだけ」の部分はどうしてもあります。ライヴはこれ以上ないほど楽しいし、盛り上がるし、終演後の完全燃焼感もすごい。でも今のライヴだとそこ止まりかなあと。「聴かせる」曲があると全然違うと思います。今回のライヴでは、アンコールで「肩 have a good day」を号泣しながら(笑)熱唱していましたが、号泣含めて笑いどころなわけで、ちょっと違います。アルバムを聴いた印象では「サークルバンドに光を」をもっと丁寧に、重要な位置づけ(本編ラストとかアンコールとか)で演るのかなあと思っていましたが、わりとさらっと演ってしまいましたし。

 今後はぜひ、聴かせる曲をきっちり聴かせる、という面も見せてくれたら、もっと感動が後に残るライヴになって良いなあ、と思いました。ただそれって言い換えると「ホールでもイケるバンド」になって欲しい、という希望でもあって、本人たちがそれを望んでいるかどうかはまた別の問題ですけども。
 というのは、検索してて見つけたこの記事「「THE EYEWALL NiGHT vol.1」特集|MAH(SiM)×TAKUMA(10-FEET)×GEN(04 Limited Sazabys)鼎談 – 音楽ナタリー 特集・インタビュー」を読むと、こういうメロコアのバンドにはあえてホールに行かないという文化があるみたいですし、ましてや「大学生のテンション」を忘れないサークルバンドのノリをキープし続けるなら、現状の方向性と規模を変えないのが正解なのかもしれません。ただ年齢的にだんだん違和感が出てきてしまうと思うので、そこはうまくやっていってほしいなと思います。個人的には、デカいところでできるバンドはどんどんやって欲しいんですけどね。

 ところで、10-FEETとかの系統のバンドはメロコアってことでいいんですかね?あんまりよく分かってへんけどまあいいや