さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)


最終更新:2015/5/8

 このページは、さいたまスーパーアリーナのスタジアムモードだけの解説です。初めてさいたまスーパーアリーナに行かれるという方は、下のリンクから解説を全てお読みいただくことをお勧めします。
 なお、上記の最終更新日は本ページの最終更新日です。さいたまスーパーアリーナの解説全体の最終更新日ではありませんのでご承知おきください。

7. スタジアムモード 座席解説

 スタジアムモードの場合の席は、アリーナモードと同じくアリーナ・200レベル・300レベル・400レベル・500レベルの5種類である。このうち200レベルがいわゆる1階スタンド席、400レベルが2階スタンド席に該当する。会場の長い辺ではさらにその上に500レベルがあり、これを3階スタンド席と考えることもできる。
 200レベルと400レベルの間には一部300レベル(スイートレベルとも呼ぶ)があるところもあるが、座席数は非常に少ない。


各レベルの図。なおステージ位置は「エンドステージ1」のもの。

 公式サイトによると、スタジアムモードには「エンドステージ1」「エンドステージ2」「センターステージ」の3パターンがあるとされているが、コンサートの場合は「エンドステージ1」か「エンドステージ2」のどちらかが使われるのが通常である。さらにその中でも「エンドステージ1」での開催がほとんどを占めるので、以下では「エンドステージ1」について主に解説する。
 ちなみにEXILEは「センターステージ」形式でコンサートを開催した事例があるので、センターステージでの公演が全くないわけではない。


スタジアムモード「エンドステージ1」
通常はこのレイアウト。

スタジアムモード「エンドステージ2」
めったにないレイアウト。
※ 当ページの写真については、座席そのものの説明など、モードに関係ないものはアリーナモードのものを一部流用しています。

 ちなみに、スタジアムモードでどのようなアーティストが公演を行ったかという情報は下記でまとめているので、興味がある方はご覧いただきたい。

(1) スタジアムモード概説

 会場を最大限に使うとこのモードになる。キャパが3万超えと非常に大規模になるため、このモードでコンサートを行えるアーティストは数少ない。
 実際の会場の全景は以下の写真のとおり。かなり広いことがわかるだろう。

 スタジアムモードは、アリーナモードを横に引き伸ばし、広がった部分に200レベル・400レベル・500レベルが作られると考えればよい。アリーナモードに行ったことがない人には全く伝わらない説明で申し訳ないが、下の写真を見てもらえばなんとなくイメージはつかめると思う。上の全景写真の後ろ半分を拡大してレベルを書き込んだものである。
 なお、拡張された部分(下の写真の右側の部分)には300レベルはない。

 全体の座席表の一枚絵は以下のとおり。こちらもアリーナモードと同様、アリーナ席の配置は公演ごとに違うので、あくまで参考情報と考えてほしい。

(2) アリーナ席

 後方からのステージ見えなさはアリーナモードの比ではない。キャパ3万というのを単純に他の会場と比較しても、横浜スタジアムや西武ドームと同等なので、乱暴に言ってしまえばもはやアリーナ後方はドームのアリーナ後方並みに見えないと覚悟したほうがよい。なお、当然ながら段差はない。

 ブロック割りは一般的なアリーナ会場と同様、前からA〜EまたはFブロックまでに分けられ、左右には9〜11ブロック程度に分けられることが多いようだ。


アリーナ席のブロック割の一例。

 アリーナ席はブロック分けされており、ブロックごとの通し番号となる。
 ブロック内では原則として12席で1列を折り返す。つまり、1〜12番が1列目、13〜24番が2列目…という具合になる。自分が何列目くらいになるのかの参考にして欲しい。


(3) スタンド席概説

 この会場のスタンド席は、他のアリーナ会場でよくあるブロック名や方角が付けられておらず、座席番号がフロアですべて通し番号になっているために、席の番号だけで自分の席の位置を知るのはかなり面倒である。そのため、自分の席がどこになるかを見極めるには、まず扉番号を把握するのが肝心である。
 また、スタンド席は、一部を除いて座席内を左右に抜ける通路がないため、最寄りの扉から入らないと席までたどりつけない。その意味でも扉番号をチェックしておくことは重要である。まずは下の図を見ていただきたい。

 これは、会場の全体図に扉番号だけを書き入れたものである。扉番号の百の位がその席のレベルを表している。すなわち、2xx扉なら200レベル、3xx扉なら300レベルという具合である。

 扉番号を大まかに把握できれば、公式サイトにステージ位置が書かれていない場合でもステージ位置が推測しやすい。たとえばエンドステージ1ならばステージ裏になるはずの232〜239扉あたりの席がヤフオク等に出回っているにも関わらず220〜230扉あたりの席がまったく見つからなければ、おそらくエンドステージ2だろう、と考えることができる。

 これをふまえて、以下で各レベルについて注意点を挙げる。

(4) 200レベル

 いわゆる1階スタンド席である。同じ200レベルでも、座席表を見れば分かると思うが前と後ろではずいぶん眺めが違う。席をあらかじめ確認しておかないと、会場に入ってから愕然とすることになりかねない。注意しておいてほしい。
 また、200レベルの最前列はアリーナとは階段1段分しか差がないので、背が低いと座ったままではステージが見にくい可能性がある。ちなみに最後列は32列(ただし、会場の隅の部分など、曲がっているあたりはもっと少ない)。


200レベルの最前列。

200レベルは座席の傾斜があまりない。

 数は少なくて申し訳ないが、ステージの眺めは以下のような感じになる。


220扉あたりから見たステージ。

202扉あたりから見たステージ。

(5) 300レベル (スイートレベル)

 200レベルと400レベルの間に少しだけあるバルコニー席が300レベルである。ここはバルコニー状になっており、3列しかない。 入れば分かるが、他のほとんどの席と明らかに待遇が違う。おそらくスポーツなどの時は値段が違うのだろうが、コンサートでは全て値段が同じなのでちょっと納得行かない。
 ここは全て座ったままステージを見られるので、ゆっくり見たい人にとってはかなり良い席である。

 スタジアムモードでは数が非常に少ない。また、エンドステージ1の場合はステージ正面には存在しない。


300レベルの座席。

(6) 400レベル

 300レベルの数が非常に少ないため、ほぼ2階スタンド席と言ってもよい席である。

 200レベルと同じような普通の座席と300レベルと同様のバルコニー状の席があるが、エンドステージ1の形式の場合は普通の座席がステージの正面に位置する。バルコニー席はステージ向かって左右に分かれることになる。


400レベルの普通の座席。

400レベルのバルコニー部分の座席。

(7) 500レベル

 最上階。一番後ろといってもよいだろう。

 スタジアムモードでは、バルコニー状になっている部分と拡張された部分が存在する。


500レベルのバルコニー部分。下に見えるのは400レベル。

(8) エンドステージ2の場合

 スタジアムモードの公演自体が少ないうえ、その中でエンドステージ2で行われた事例はさらに少ない。数少ない例として、以下は2012年3月に行われたAKB48の公演でのアリーナ席ブロック分けを載せておく。
 薄い色でこの時の花道も書いてあるが、他の公演ではこれほど花道のスペースを大きくとることはまずないと思うので、もし今後エンドステージ2での公演があった場合でもその点はあまり参考にはならないだろう。