こんにちわ。中の人@livehisです。
前日の奇跡の対バンの興奮と首の筋肉痛も冷めやらぬ中、連日でもう一つの奇跡の対バンに行ってきました。先日の記事でも触れた、元・代官山プロダクション所属同士の競演、ブリーフ&トランクスとINGRY’Sのイベントです。
何が凄いか気になる方は以前の記事を読んでいただけるとありがたいですが、簡単に言うと昔僕がよく聞いていた「爆裂スーパーファンタジー」という嘉門達夫がやっていたラジオに二組とも関係しており、2001年にイベントが行われてから当時の代官山プロ所属メンバーが共演する機会がなかったので、非常に貴重なステージだったということです。
当時の話など期待しつつ参加したわけですが、期待に違わぬトークが聞けて実によかったです。
さて、さっそくレポに入ります。定刻17時で暗転しましたが、いきなり開演するのではなく、ブリトラの2人が出てきてまずイベント趣旨を解説し、さらにINGRY’Sを紹介&呼び込んでスタートしました。
しかしもうその紹介がさっそくヒドく、代プロ時代に1stアルバムのディレクションをINGRY’Sの永島さんがやってくれたといういい話かと思いきや、指導されたことについて「すごいうるさいんですよね」とか「いろいろ教えてくれるんですけど、ちょっとうざいんですよね」などと非常に登場しにくくなる雰囲気で呼び込み、永島さんの自虐トークが炸裂して初っ端から大爆笑でした。さすが見事なコンビネーションです。
そのまま1曲セッションがあったんですが、これもまたヒドい。曲は玉置浩二の「田園」で、それ自体は別にいいんですが、サビを歌う永島さんが全部「のーりこのりこのりこのりこ!のーりこのりこのりこのりこ!典子はもともとCCガール♪」と青田典子をネタにした替え歌しか歌わず、もうそれしか印象に残っていません。いやあ実にヒドい。
そしてそのままブリトラは退場していんぐりのライブがスタート。自己紹介で早速「うざい永島です〜」とさっきのネタを引っ張りつつも、「かたくり粉」を伊藤さんと細根さんのパートに割ったのは俺だ、という話とか、レコーディングスタジオに伊藤さんが2リットルの水を5本持ち込んできた話とか、懐かしい話も披露してくれました。そうそう、そういう話を聞きたかったんです!伊藤さんが水を大量に飲む話は、むかし爆裂でも話していたので知っていますが(笑)
そして驚きだったのが、ブリトラのリクエストということで「早足の日曜日」を歌ったことです。これは彼らがFoolyouSと名乗っていた活動最末期の曲で、以前行った復活ライブではTHE INGRY’S以降の曲は一切やっていなかったので、もうその辺の曲はやらないんだと思い込んでいました。でもそれだったら、いずれ「歩きはじめた君に…」も聞きたいです。あれ大好きなので。
そしていんぐりファンにはおなじみの「事件」「団地妻」と2秒で終わる曲を連発し、サイモン&ガーファンクルのサウンドオブサイレンスの替え歌「冒涜」でブリトラの心象を悪くした後、名曲「ひからびたうんこ」を披露。イベントでやる曲では本来ないはずですが、逆にこういうときこそやってほしい曲でもあります。
中盤ではまさかの新曲「チクタク」も飛び出し、いんぐりファンには驚きの展開になりました。新曲書いてたんですね!歌詞は、もんのすごくざっくり言うと再結成の意気込みみたいな感じでした。いんぐりもんぐりからINGRY’Sになったときに書かれた「NEW SONG」と比べると、NEW SONGはお互いのほうを向いていたのが、チクタクはお客さんのほうを向いている感じ。でもそういう曲ってすでに「明日もここにいる」というINGRY’S時代の名曲がすでにあるので、若干かぶってる感じがしないでもないです。ただあの時とは人生経験がまったく違うので、同じ言葉であっても込められている意味は違うんだろうなあとは思います。
そのあとラストの「抱きしめたい」まで一気に演奏し、だいたい60分の持ち時間をきっちり使い切ってフィニッシュでした。
なんと「いんぐりもんぐり」の曲がまったくない(途中知らない曲もありましたが、Twitterで「いんぐりもんぐりの曲も聞きたかった」みたいなツイートを見たので、たぶんやってないと思います)という凄いセトリでした。自身最大のヒット曲であり、ある程度上の年代なら聞いたことあるかもしれない「夕焼けの丘」や、やはり特定の年代ならアニメを見たことがあるはずのおぼっちゃまくんの主題歌「ぶぁい Yai Yai」など、こんなイベントだからこそやってもよかったんじゃないかと思います。
終わったら素早くブリトラが出てきてトークタイムがスタート。再び体育会系の厳しいレコーディングの話なんかをしてくれました。1つのフレーズを4時間くらい歌い続けたという、XのTOSHIが聞いたら鼻で笑いそうな(笑)エピソードも聞けてよかったです。爆裂スーパーファンタジーのメモリアルビデオで映っていたレコーディングシーンの実態はそんなにキツいものだったんですね。
そのあとも伊藤さんはとにかくINGRY’S(というか永島さん)を持ち上げまくるんですが「嘘が服着て歩いてる」などと失言を連発してしまい、フォローすればするほどドツボにはまるという、見ているほうは爆笑のトークを繰り広げてくれました。
そのあとは「ミュージシャン同士としての質問タイム」と銘打って、まずブリトラがいんぐりに好きな食べ物を聞いたところまではまあギャグとして聞けたんですが、次が「おたがいのちんちんを見たことがありますか?」というドイヒーな質問。しかし永島さんはしっかりと、むかし前島さんがツアー車から尻を出して高速を爆走したというとんでもないエピソードをぶっ放し、結果的にはナイス質問となりました。
しかし、いんぐりからブリトラへの質問は「なんの電池が好き?」という何とも・・・コメントし辛い感じでした。控え目に言いますとダダ滑りって感じです。
そのままいんぐりだけが退場し、後攻のブリトラです。2人だけで「ひとりのうた」「さなだ虫」と(ブリトラの中では)有名な曲を歌い、バンドを呼び込むようなフリからの背後霊(バンドメンバー)紹介。もちろん背後霊なので誰もおらず、事前に伊藤さんが自宅で録音してあった各メンバーの挨拶が流れました。ドラム置いてあったからバンドあるのかと思っていたんですが、このためのただのフリでした。残念。
バンド(というかカラオケ)で「逆に」「虫女」と新曲を続けたあとには、ステージが暗転したにもかかわらず「ズッキーニ」のイントロがかかってしまい、水を飲んでいた伊藤さんが「んー!んー!!」とパニクるという面白いシーンも挟みつつ、なんとフーリューズのカバー「ひでえよ」を投下。これはブリトラが歌っても全く違和感がありません。
そのまま2人で「定食屋」「月の裏側」と続け、さっきネタバレしてしまった「ズッキーニ」から「ゴールデンボール」へと鉄板のアガる曲の連発、これは楽しいです。しかもズッキーニはサビで細根さんが振りをするという予想外の展開。この曲、振りがあったんですね!昨日とはまた違うゆる〜い振りも、これはこれで面白いですね。
本編ラストの「まんげつ」では、開演前に有志が会場前で配っていた黄色いサイリウムが一斉に振られる素敵な演出にブリトラもびっくりするという、ほほえましいシーンを見て終了。いったん引っこむと間髪入れず「変態!」コール、そういえばブリトラのアンコールはこうでした。
アンコールはINGRY’Sも呼び込み、4人でいんぐりの「笑おう」を熱唱。「笑おう」の前ではまたもや伊藤さんが曲をほめたつもりがバカにしているようにしか聞こえないという墓穴ボリボリのトークで爆笑を誘っていました。オーラスは同じく4人で「青のり」を歌い、トータル2時間半のライブが終わりました。
内容的にはとても楽しく、レアなトークも聞けたし、なによりこの2組がステージに並んでいるという光景が見られただけでもう最高です。90%満足でした。
そんな足りない10%は、やはりいんぐりもんぐりの曲が聴けなかったことです。まさか1曲もやらないとは思いませんでした。INGRY’Sとしてまた活動を始める以上、もういんぐりもんぐりの曲はやらないことにしたのかな?とも思いましたが、調べてみたら今やってるINGRY’Sのワンマンライブではやってるようなので、そういうわけでもないようです。1曲くらい聴きたかったですね。
ぜひこれをきっかけに、最初に紹介した以前のブログでも書きましたが、第2回momineko祭りを開催してほしいなあと思う次第です。
きょうのセットリストはこちらです。